Staff INTERVIEW from albedo Japan

広告代理店でもWeb制作会社でもない。新しい形のデジタルエージェントを目指して。

大手広告代理店グループのマネジメントクラスが中心となって2016年1月に設立されたアルビド・ジャパン。同年10月には神保町に新オフィスを構え、リサーチから企画、システム構築、クリエイティブの開発まで幅広いデジタルソリューションを提供しています。

弊社では現在プロジェクトマネージャーを募集中です。会社のビジョンや働くうえでの魅力を、経営陣や現場のスタッフに聞きました。

 

ゲスト

代表取締役 CEO

齋藤 建

取締役 CDO

茂木 洋

プロジェクトマネージャー

小澤 奈津子

プロジェクトマネージャー

今朝丸 洋平

人事

井上 奈織子

お客様の要望をエッジの効いたソリューションで返す

Q.アルビド・ジャパンを立ち上げた経緯は?

齋藤:
僕も含めうちの経営陣は、もともとアイソバー・ジャパンという会社で一緒に働いていました。前職の電通グループ内で大きなアカウントを担当したり、クライアント直の案件を担当したりしていたんですけど、2016年にグループ会社間で大きな統合があり、いまの「電通アイソバー」(現電通デジタル)ができました。そのタイミングでより小さな組織で機動力を活かしたより柔軟なビジネスを展開したいと思い、アルビド・ジャパンを立ち上げました。

Q.アルビド・ジャパンの事業内容はどんなイメージ?

齋藤:
もともと僕も副社長の茂木もデジタル畑で制作やマーケティング領域の経験を積んできているので、アルビド・ジャパンのビジネスもその延長線上にあると思っています。Webサイトやデジタル施策を企画設計したり、開発したりするのがメインの事業だけど、ただ「言われたことを確実にやります」みたいな、いわゆる普通のWeb制作会社にはなりたくなくて。色々トライできる関係性をお客様と一緒につくっていけるようになりたいと思っています。だから、あまり自分たちのことを「Web制作会社です」とは名乗っていないんです。

Q.アルビド・ジャパンはどんなポジションを狙っている?

齋藤:
ひとことで言うと、お客様の真の意味での「パートナー」となって、デジタルビジネスに関するあらゆるプレイヤーをハブとしてつなぎ、施策実行をサポートする存在でありたいと思っています。ここ最近、デジタルマーケティングの領域がものすごく複雑になっていて、企業の担当者レベルでやることが増えているし、技術革新のスピードも速くなっています。スマホとか、IoTデバイスとか、SNSとか、アドテクノロジーの進化とか、トレンドをキャッチするだけでも大変な世界です。ここまで施策が細分化されてくると、お客様も何をやっていいのか、誰を頼っていいのかわからなくなります。取りまとめるプレイヤーがいないが故に上手くいかなくなるプロジェクトをこれまでたくさん見てきたので、私たちのお客様にはそのような"迷子”になってほしくないんです。

Q.どのようにお客様の役に立っている?

齋藤:
例えば、既存のデジタル領域のプレイヤーも、コンサルティングファーム・広告代理店・SIerと、Web制作会社以外にも多様化しています。それぞれの得意領域で施策をプランニングしながら、結局実行を担う最終のアウトプットのところに責任を持つチームが必要になるのですが、残念ながらちゃんと施策のハブになれるプレイヤーというのはそれほど多くはありません。それがお客様のフラストレーションになってしまっているのを以前から課題だと感じていました。だから僕らがそのポジションで、お客様の施策実行をサポートしていきたいと思っています。特に「実行していく」ことから僕らは逃げてはいけないし、「僕らに相談してくれるお客様が何に困っていて、どうすれば解決するか」というのをシンプルに一生懸命考えていきたい。僕らが提供できる解決手法はデジタルが中心ですが、お客様の全ての課題がデジタルだけで解決できるわけではないので、そこは得意領域を持つパートナーと組んでチームで解決策を考えていく。それをお客様と一緒に考えられてようやく、本当の意味での「パートナー」になれるんだと思っています。

Q.制作側から見たアルビド・ジャパンの強みは?

茂木:
僕らのクリエイティブは一見地味なんですけど、ビジネスにはすごく影響力があります。自分たちがつくったものにどんな効果があり、お客様のビジネスがどうスケールしたか、手応えがダイレクトにわかる。結果を見ながらPDCAを回していけることが僕らの強みであり、仕事の醍醐味だと思います。

Q.アルビド・ジャパンのデザイナーの特長は?

茂木:
僕らが手がけているデザインとはあくまでビジネスにおける情報設計です。お客様のビジネスをどう円滑にしてスケールさせるかが最も大切で、「ここにこんな情報を入れたほうがいい」「こんな見せ方をした方がユーザーにとってわかりやすい」ということをまじめに考えている点が特徴だと思います。デザイナーは「カッコいいものをつくりたい」という気持ちが先行すると思われがちですが、アルビド・ジャパンではデザイナーにもお客様の期待値や予算、目指すべきリードやCVなどのKPIも全て共有しているので、デザインのカッコよさ以上にビジネス感覚が養われていきます。ビジネスサイドのことも理解したクリエイターのほうが最終的には強いと思っています。

Q.現状の課題感は?

齋藤:
課題としては、まだまだ小さな組織なので、僕らが世の中的にまったく認知されていないことでしょうか。おかげで採用に苦戦している現状があります(笑)。 アルビドのスタッフは30人程度しかいないし、当然いまはすべての分野のスペシャリストが揃っているわけでもない。お客様のデジタル上の課題は拡がっているし、いろんな人、組織の力を借りないと解決に導けません。そういった意味では僕らは制作会社であり、プロジェクトチームをつなぐ代理店でもあります。ただ、プロジェクトマネジメントは結局「ヒト」で成り立つ仕事だと思っているので、単なる「エージェンシー(代理店)」ではなく、それぞれが明確な個を持つ「エージェント(代理人)」の集団を目指しています。シンプルに言うと、例えばお客様と同じ目線でビジネスを考えられるプロジェクトマネージャーが一人いれば、結構うまくいくプロジェクトが増える。僕らはそういったチームを会社単位で実現していければいいなと思っています。

Q.今後の展望は?

「アルビド」という言葉を聞いたことがある人はほとんどいないのではないかと思いますが、アルビドってもともと「天体の外部からの入射光に対する、反射光の比」という意味なんです。自然科学の領域の話で、そのアルビド値というのは一定ではなく常に変化しているみたいなんです。僕らもそんな風に変化し続ける組織でありたいし、クライアントからの要望という光を、よりエッジの効いた解答(ソリューション)として返していきたいと思っています。

多彩なバックグラウンドの人材が活躍するフラットな環境

Q.入社のきっかけを教えてください。

小澤:
私はもともとWebディレクターやPMの仕事を探していたわけではなかったのですが、コンテンツ制作や広告予算管理など、それに近しい領域で仕事をしていたので興味はありました。Web業界は参入障壁は比較的低いうえ、今後も需要は拡大していく一方だと思うので、漠然とWeb関係の仕事をしたいと思っていたところにエージェントからスカウトメールが届いたのが縁でしたね。

今朝丸:
僕はこの会社の前はプロダクションにいたので、前職も同業種といえばそうなのですが、制作そのものに携わるよりお客さんと向き合う役割になることが多かったです。それほど大きな規模の会社ではなかったので、長くいるとどうしても業務領域が限られてきてしまって。40歳を前に、もっと自分のフィールドを広げてキャリアアップしていきたいなと思ったことがきっかけです。

Q.実際に働いてみてどう?

小澤:
Web制作の会社は初めてでしたが、業務としても社風としてもかなり自分にマッチしていたなと感じます。私はAccount&Planning Teamというところで主にお客様とのパイプラインを担っていますが、初回のコミュニケーションの中でご要望をいかに汲み取って先回りした対応ができるか考えたり、制作が開始したあとも正解がない中で状況に合わせて臨機応変に対応しながらより良い落としどころを探っていったりなど、個人の裁量で判断して動ける部分がとても大きいので満足しています。あまり細かく指示されるのは好きではないんです。

 

今朝丸:
思っていた以上に仕事の領域は広がりました。たとえばAIだったり、大きめのシステム開発だったり、前職ではやったことがなかった仕事のご相談をお客さんからいただくことが多くあります。一瞬焦るんですけど、下手に知ったかぶりしないで社内でわかる人に協力してもらうことでなんとかお客さんの期待に応えていけているので、少しずつ成長できてるかなって思っています。

Q.アルビド・ジャパンのプロジェクトマネージャー(PM)の業務内容は?

小澤:
ざっくり言うと、お客様の課題を、どんな施策を使って解決するかプランニングして、それを社内外の人たちと形にして、実際に運用していくというものです。PMの中でもチームが分かれていて、お客様との最初の接点となってご要望を聞いて施策の方向性を決めるAccount&Planning Team(AP)、案件の具体的な実施方法を決めて制作ディレクションをしていくPlanning&Direction Team(PD)、主に技術領域の知見を持ってシステム案件等を提案・進行していくTech Direction Team(TD)があります。完全に分業されているかというとそうではなく、一プロジェクトマネージャーとしてそれぞれの領域は重なり合っているので、協力し合いながら仕事をしています。

 

今朝丸:
肩書としては全員「プロジェクトマネージャー」なので、プランニングもディレクションも基本的にはすべて関わることになります。あくまでTeamは、「どちらかというと制作ディレクションのほうが得意」だったり「お客様により丁寧にヒアリングができる」などの個人の特性をより生かしていくためのものです。

Q.PMの仕事の難しさって?

小澤:
PMはクリエイターやエンジニアと違って自分たちで何かをつくり出すわけではないので、コミュニケーションがすごく重要になってきます。極端な話、言い方伝え方ひとつでプロジェクトの成否が変わってくるので、社内外問わず、常に気を使わないといけないところですかね。作り手へのリスペクトがあれば当たり前のことではありますが。

 

今朝丸:
アルビドとただの制作会社との違いはそこにあると思っています。 制作会社としてただ言われたものを作るのではなく、お客さんの要望を咀嚼したうえで、それをどう制作サイドに伝えたらお客さんの目的に適うものになるのか、あるいはシステムのことがわからないお客さんの代わりに、必要な機能を正確にエンジニアにどう伝え、適切なアウトプットを引き出すのか、みたいなことを常に考えているので、お客さんに頼っていただけているのかなと思います。

Q.システム案件など、ITの知識がなくてもできる?

今朝丸:
僕はアプリやシステム、広告に関わっていたので、なんとなくの知識はありました。ですが、本格的にシステム開発案件のディレクションとなると弱いところはあるので、社内のナレッジに素直に頼っています(笑)。みんな自分の案件でなくても惜しみなくサポートしてくれるので、そのへんの安心感はあります。

Q.社風的にはどう?

小澤:
案件のため、お客様のためになるのであれば上司であれ使えるものはなんでも使います(笑)。お客様からみたら誰であれアルビドの人、ということに変わりないので。お客様のビジネスの成功のために、っていうと少し嘘くさく聞こえてしまうかもしれないですが、お客様が成功したら会社の利益になりますし、最終的には自分の懐も潤うということで(笑)。みんな目的は同じなので、細かいことは気にしません。

Q.未経験で入社したひとはいる?

今朝丸:
完全にWEB関連の仕事は未経験という人はプロジェクトマネージャーではいないんですが、小澤みたいに広告の予算管理はやったことあるけどディレクション経験がないとか、デジタル領域の経験はあるけど制作には関わっていないとか、そういう人はいます。

Q.Web業界ってぶっちゃけ激務?

小澤:
私もそういうイメージがあったのですが、案外そうでもなく。波があって、リリース前に残業が多くなることはありますが、2~3ヶ月以上その状態が続くことはあまりないです。長くても1ヶ月くらい。うちはフレックスで11時から16時がコアタイムなので、夜遅かった日の翌日は朝ゆっくりめにするとかの調整がきくので割と柔軟に働けています。

 

今朝丸:
勤務時間は「みんな大人なんだから自分でバランスとればいいじゃん」という感じですね。あまりにルーズだったり、連絡がなかなかつきづらかったりで仕事に支障があるのはさすがにダメですけど。

Q.PMは一人あたり何案件くらい担当する?

小澤:
人によりますね。大きな開発案件をひとつふたつという人もいれば、小さめの運用案件をたくさん回している人もいます。案件の売上と規模感によりますね。請求プロジェクトベースで数えたら、多い人で10~15件、少ない人で3~5件くらいです。1つのバナーを作って数万円でも1案件、半年以上かけたシステム開発案件でも1案件だったりするので、あまり件数で答えることに意味はないかもしれませんが。

Q.案件の振り分けはどうする?

今朝丸:
チームごとにマネージャー判断でアサインされたり、既存のお客様から新しく引き合いをいただいた時にはもともと担当していたPMがそのままやったり。その時の状況に応じて判断されます。

Q.ひとりが案件を抱え込みすぎるようなことはある?

小澤:
多少はあります。やっぱり優秀なPMには案件が集中するものですし。ただ、集中しすぎてパンクしてもお客さんに迷惑をかけてしまうので、 そうなる前に各チームのマネージャーが検討して 調整できるものは他のメンバーが分担します。

Q.評価制度はどうなってる?

小澤:
PMの場合は、「年間予算を達成するためにこんなアクションをします」という定量的な目標を3つ、定性的な目標を4つ書くんですけど、それができたかどうかを半期に1度、上長にプレゼンをします。その各項目を上長が10段階で評価した平均点が自分の評価になります。上長は自己評価と合わせて、それを役員にプレゼンします。その上長の評価がチームの評価となって、個人評価とチーム評価の掛け合わせで査定されます。

Q.完全な定量評価ではない?

小澤:
そうですね。予算が多い人ほど必ずしも給料が高いわけではないというのもあります。基本はそうではありますけど。一つのプロジェクトを多くのメンバーが関わって回すので、貢献度は必ずしも直接的な売り上げとリンクするわけではないというのもありますから。定性的な部分も含めて、面談で上長とすり合わせながら目標設定しています。

「誰が偉い」ではなく、「どう価値を出すか」が全て

Q.どういう人がアルビド・ジャパンにはマッチしそう?

小澤:
Account&Planning Teamでいうと、営業的な役割も兼ねるので喋れる人というのは大前提で、やっぱりお客様と接する仕事なので柔軟性のある人ですかね。毎回お客様のご要望は違いますし、社内のアサインメンバーも違うので、「自分はこうだから」と自分のやり方に固執するようなスタンスだとちょっと厳しいかもしれません。

 

今朝丸:
たしかに、この規模の会社ですし、いろんな変化は常にあるので、状況に応じてしなやかに自分を変えていくことができる人が向いているんじゃないかなと思います。あとは成長意欲がある人ですかね。でも、真面目すぎるとミスマッチかも(笑)。いろんな状況を「面白がれる」ような人の方がいい気がしますね。窮地に立たされても、「ちょっとどうするよ、これ?」みたいな感じで周りを巻き込んで、「どうしたの」と声をかけてもらえるような雰囲気をつくれる人がいいかもしれません。一人で悩まないというか。それも柔軟性ですね。結局そういう人がいいんだと思います。

Q.人事担当としてはどんな人がフィットしそう?

井上:
自分の意見を他人にしっかり伝えられる人がうちには馴染むかなと思います。入社してすぐには難しいかもしれないですが……。社内イベントを定期的に開催したり、新しい方が早く馴染めるような雰囲気づくりをこころがけるようにしています。

Q.経営者としてはどんな人にきてほしい?

茂木:
うちには多様な人材が集まっています。それぞれがプロとして、お互いを尊重し合い助け合う社風なので、「さっきはああ言ったけど実はですね…」みたいな余計な腹の探り合いはありません。役職を気にせずみんなフラットに困りごとを相談してくれるので、僕も「じゃあやるよ」と応えやすい。そういったオープンなコミュニケーションができる人は、一緒に仕事をしていて気持ちがいいですし、うちにフィットしやすいと思います。

 

齋藤:
僕らも現場の一員だから案件になったら立場は関係ないと思っています。プロジェクトに入ってしまえばパフォーマンスがすべてなので役職や立場は関係ないし、誰が上とか下とかはお客様に全く関係ないことです。 自由でフラットな雰囲気の中で、裁量をもってクライアントに価値のあるソリューションを提供していきたいと共感してくださった方はぜひご応募ください!お待ちしています!